JR西日本/実車情報
実車情報 □
目次
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103系体質改善車 □
1996年から2002年まで、後継の207系との落差改善など徹底した延命を目的としたリニューアル工事が施工された区分。
主に大阪環状線、京阪神緩行線、阪和線、大和路線の編成が改造対象となった。後に京阪神緩行線と大和路線の車両は新車投入に伴い大阪環状線、阪和線に転属した。
一部車両は延命N工事車・30N車を含んだ編成に組み込まれている。
近年は使用目標の製造後40年が経過しているため、製造年を問わず廃車が進んでいる。
- 主な改造内容
- 前面:前照灯,運番,行先幕埋め込み・運転台窓支持変更
- 屋根:ベンチレーター撤去
- 側面:戸袋窓撤去・張上げ屋根化・ユニット窓更新・側面ルーバー,方向幕の形状変更
- 内装:床板,シート張替え
- 当時の森ノ宮所属だった施工1号編成(オレンジ)と通常編成との相違点
- 前照灯は現状維持
- 妻窓残存→埋め込み*1
- モハ103-398のパンタグラフを下枠交差形に交換→菱形に交換
体質改善30N
2002年から2005年までリニューアル工事が施工された区分。コスト削減のため、内容は製造後30年程度まで使えるように体質改善40Nより簡易化された。
一部車両は延命N工事車・40N車を含んだ編成に組み込まれている。
- 主な改造内容
- 前面:前照灯,運番,行先幕の現状維持・運転台窓支持変更
- 屋根:ベンチレーター撤去
- 側面:戸袋窓撤去・雨樋,ユニット窓の現状維持
- 内装:床板,シート張替え
大阪環状線・体質改善車編成
2005年12月(201系転入前)時点での体質改善施工車を含む編成 | |||||||||
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←外回り | モハ103-1◇ | (女性専用車) | モハ103-1◇ | 内回り→ | |||||
モリ1 | クハ103-1T*2 | モハ103-528 | モハ102-684 | サハ103-399 | サハ103-485 | モハ103-396 | モハ102-552 | クハ103-806 | |
モリ2 | クハ103-7N | モハ103-524N | モハ102-680N | サハ102-4N | サハ103-412 | モハ103-525 | モハ102-681 | クハ103-531N | |
モリ4 | クハ103-41T | モハ103-532N | モハ102-688N | サハ103-502 | サハ103-503 | モハ103-533 | モハ102-689 | クハ103-502T | |
モリ5 | クハ103-63N | モハ103-785 | モハ102-2042 | サハ103-475 | サハ103-476 | モハ103-123N | モハ102-220N | クハ103-520 | |
モリ9 | クハ103-68 | モハ103-509 | モハ102-665 | サハ103-370 | サハ103-415 | モハ103-510 | モハ102-666 | クハ103-501N | |
モリ10 | クハ103-72N | モハ103-108N | モハ102-174N | サハ103-484 | サハ103-400 | モハ103-529 | モハ102-685 | クハ103-108N | |
モリ11 | クハ103-111N | モハ103-490 | モハ102-646 | サハ103-401 | サハ103-402 | モハ103-491 | モハ102-647 | クハ103-533N | |
モリ12 | クハ103-169N | モハ103-246N | モハ102-401N | サハ103-482 | サハ103-483 | モハ103-386 | モハ102-542 | クハ103-244 | |
モリ18 | クハ103-237N | モハ103-424 | モハ102-580 | サハ103-384 | サハ103-371 | モハ103-425 | モハ102-581 | クハ103-238N | |
モリ23 | クハ103-253N | モハ103-395N | モハ102-551N | サハ103-486 | サハ103-357N | モハ103-390N | モハ102-546N | クハ103-248N | |
モリ25 | クハ103-261 | モハ103-520 | モハ102-676 | サハ103-424 | サハ103-425 | モハ103-521 | モハ102-667 | クハ103-800 | (→KM01) |
モリ26 | クハ103-263N | モハ103-407N | モハ102-563N | サハ103-403N | サハ103-410 | モハ103-388N | モハ102-544N | クハ103-246N | |
モリ28 | クハ103-827 | モハ103-767 | モハ102-2024 | サハ103-409 | サハ103-404 | モハ103-768 | モハ102-2025 | クハ103-834 | (→KM03) |
※ 表中の車番色はそれぞれ40N体質改善工事施工車、30N体質改善工事施工車を示す。 ※ 車番後の記号はT=特別保全工事施工車、N=延命N工事施工車、N=延命N40工事施工車(黒色サッシ)。 ※ クハ103は0・100**・500番台が改造前照灯・低運転台、200番台がシルドビーム2灯・低運転台、800番台が高運転台。 ※ モリ11車番、モリ28車番は西日本スペシャル、西スペ2及び2009年製品に収録。 | |||||||||
2010年時点(8連) | |||||||||
←外回り | モハ103-1◇ | (女性専用車) | モハ103-1◇ | 内回り→ | |||||
KM01 | クハ103-261 | モハ103-520 | モハ102-676 | サハ103-424 | サハ103-425 | モハ103-495 | モハ102-651 | クハ103-800 | |
KM02 | クハ103-797 | モハ103-481 | モハ102-637 | サハ103-407N | サハ103-408N | モハ103-496 モハ103-533 | モハ102-652 モハ102-689 | クハ103-804 | 編成組替 2010.1~ |
KM03 | クハ103-827 | モハ103-767 | モハ102-2024 | サハ103-409 | サハ103-404 | モハ103-768 | モハ102-2025 | クハ103-834 | (→LA1) |
KM04 | クハ103-829 | モハ103-771 | モハ102-2028 | サハ103-355 | サハ103-356 | モハ103-482 | モハ102-638 | クハ103-802 | |
KM05 | クハ103-831 | モハ103-424 | モハ102-580 | サハ103-384 | サハ103-371 | モハ103-425 | モハ102-581 | クハ103-239 | |
KM06 | クハ103-835 | モハ103-777 | モハ102-2034 | サハ103-405 | サハ103-406 | モハ103-769 | モハ102-2026 | クハ103-842 | |
KM07 | クハ103-838 | モハ103-528 | モハ102-684 | サハ103-399 | サハ103-415 | モハ103-396 | モハ102-552 | クハ103-806 | (→LA2) |
KM08 | クハ103-841 | モハ103-488 | モハ102-644 | サハ103-475 | サハ103-370 | モハ103-494 | モハ102-650 | クハ103-848 | (→LA3) |
KM09 | クハ103-843 | モハ103-773 | モハ102-2030 | サハ103-400 | サハ103-484 | モハ103-774 | モハ103-2031 | クハ103-182 | |
KM10 | クハ103-844 | モハ103-779 | モハ102-2036 | サハ103-482 | サハ103-483 | モハ103-386 | モハ103-542 | クハ103-244 | |
KM11 | クハ103-850 | モハ103-490 | モハ102-646 | サハ103-401 | サハ103-402 | モハ103-491 | モハ102-647 | クハ103-836 | (→LA5) |
※ 表中の車番色はそれぞれ40N体質改善工事施工車、30N体質改善工事施工車を示す。 ※ 車番後の記号 N は延命N40工事施工車(黒色サッシ)。 ※ クハ103は100・200番台が低運転台(シルドビーム2灯)、700・800番台が高運転台。 ※ KM03車番は西日本スペシャル、西スペ2及び2009年製品に収録。KM12~15(6連、USJラッピング車)は割愛。 | |||||||||
2017年10月時点(運行終了まで) | |||||||||
←外回り | モハ103-1◇ | (女性専用車) | モハ103-1◇ | 内回り→ | |||||
LA1 | クハ103-827 | モハ103-767 | モハ102-2024 | サハ103-409 | サハ103-404 | モハ103-768 | モハ102-2025 | クハ103-834 | 2016.12.24 |
LA2 | クハ103-838 | モハ103-528 | モハ102-684 | サハ103-399 | サハ103-415 | モハ103-396 | モハ102-552 | クハ103-806 | 2016.12.14 |
LA3 | クハ103-841 | モハ103-488 | モハ102-644 | サハ103-475 | サハ103-370 | モハ103-494 | モハ102-650 | クハ103-848 | 2017.09.05 |
LA4 | クハ103-843 | モハ103-773 | モハ102-2030 | サハ103-400 | サハ103-484 | モハ103-744 | モハ102-2031 | クハ103-802 | 2017.10.03 |
LA5 | クハ103-850 | モハ103-490 | モハ102-646 | サハ103-401 | サハ103-402 | モハ103-491 | モハ102-647 | クハ103-836 | 2017.01.25 |
モハ103-1◇ | モハ103-1◇ | (女性専用車) | モハ103-1◇ | ||||||
SA1 | クハ103-823 | モハ103-763 | モハ102-2020 | モハ103-504 | モハ102-660 | モハ103-764 | モハ102-2021 | クハ103-830 | 2016.10.04 |
SA2 | クハ103-833 | モハ103-775 | モハ102-2032 | モハ103-781 | モハ102-2038 | モハ103-782 | モハ102-2039 | クハ103-840 | 2016.12.24 |
※ 表中の車番色はそれぞれ40N体質改善工事施工車、30N体質改善工事施工車を示す。 ※ LA3は2014年6月1日よりOSAKA POWER LOOPラッピングで運用。 | 運用離脱日 |
置き換えにより余剰となった中間車(播但線3500番台のクモハ103はすでに先頭車改造された2500番台)を、電化され2両単位の車両が必要になった播但線・加古川線向け車両に改造された区分。
播但線の3500番台は非貫通型の、加古川線の3550番台は貫通型の前面にそれぞれ改造され、両者ともにトイレが設置された*3。
113・115系体質改善車 □
40N
1998年より施工された、車両耐用年数を製造時から40年に延ばし、アーバンネットワーク等昨今の輸送事情に適合させる改造工事。
- 主な改造内容
- 前面:屋根上アンテナ・フロントガラスの全面的取替(いわゆる鉄仮面はゴムに取替、ピラーもないガラスに交換)
- 屋根:クーラー交換・ベンチレーター撤去
- 側面:張上げ屋根・ユニット窓更新
- 内装:蛍光灯増設でグローブ付・平天井・223系準拠の転換クロスシートと荷物棚
- 該当車種
- 京都地区113系5000・5700 / 7000・7700番台
- 岡山地区113系2000番台B編成
- 岡山地区115系1000番台モハユニット2編成 / クモハ115-1600番台
- 広島地区113系F03・07編成モハユニット2編成 / 2000番台P編成
- 広島地区115系2000番台L01~13編成
30N
2002年から2009年にかけて行われた、40Nに対し側面など工程の一部を省略した、想定耐用年数が製造時から30年の改造工事。
- 該当車種
- 京都地区113系5000・5700 / 7000・7700番台
- 岡山地区115系1000番台 / 1600番台 / 3500番台モハユニット
- 広島地区115系2000番台L-14~22編成 / 3000番台N01~12・14・16~21編成
閑散地区用車体質改善
車内設備は従来のまま、車体のみ40N又は30Nに更新。
伯備線・赤穂線、福知山線・舞鶴線等の亜幹線用改造車向けで、現在は岡山・下関と福知山*4・日根野*5に所属している。
- 該当車種
- 113系2000・5300・5800番台(40N)
- 115系6000・6500番台(同上)
- クモハ114-600番台(舞鶴線)、1000番台(伯備線)(同上)
関西・岡山地区
- (寒冷地用)113系(改造の115系広ヒロP編成)は前面シャッタータイフォンが半球形となっている。
- 京都地区の113系は前面表示は幕式のままで側面のみLED化済み、前面方向幕は路線名を表示。
- ベンチレーター撤去30N又は未撤去40Nのフル又は混成仕様を基本とし、Bトレの如きスッキリ編成は例外的。
- 岡山地区の115系方向幕は全編成が前面・側面共にLED化済み。113系は方向幕(黒地)を使用。
- 外色塗装は薄茶色15号の地に窓周りを茶色、その下部にコーポレートカラーである青20号の帯を巻く。
広島地区
- 広島地区の115系は「40N」の側面のみLEDを使用。40N以外と113系は白地の方向幕を使用している。
- 広島地区では地色がオイスターホワイト、窓周りと裾部が 茶色・青帯の「広島更新色」(通称:ミルクオレ又はカフェオレ)。
- 末期色の中国地方色化が進み現在では、広セキO-04・R-02・N-07編成のみである。
- 広島地区115系の前面方向幕は長らく使用されていなかったが、2016年3月19~21日運行の「臨時快速 シティーライナー」で復活した。
- 「快速」表示のミルクオレ塗装車に国鉄の「ひろしまCity」HM(復刻版)を掲示して運用。
- 広島地区2000番台L編成には以下のラッピングが施された。
- 2013年夏期L-12編成は「広島県デスティネーションキャンペーン」の一環として、広島地区の美食を題材とした「まんぷく宝しま号」として運行。
- 2012年はL-02編成が「カープ電車」として塗装変更の上で運行(未商品化)。
- 2013年はL-13編成が新塗装で運行(同上)
- 2014年はL-01編成(以下略)
- 2015年はL-11編成(略)
- 2016年はL-08編成(略)
- 広島地区では227系の登場に伴い以下の変化が見られた。
- 115系L編成が一部(L05~11)を残し「広ヒロ」(広島運転所)から「広セキ」(下関総合車両所)へ転属。
- 未更新車両*6を始めに過半数の編成が玉突きで運用離脱し、初期車は廃車された。
- 113系2000番台P編成が岡山地区に順次転属し、B編成として未更新車を置換。
- 2019年3月改正を以て広島地区の227系への置換が完了、国鉄車の処遇は不明。
- 115系L編成が一部(L05~11)を残し「広ヒロ」(広島運転所)から「広セキ」(下関総合車両所)へ転属。
Bトレ化
- 京都地区113系L-17編成がモデル。
- そのため、側面裏の刻印も「113」の「A(先頭車)/ B(中間車)」で「L / R」となっている。
207系 □
- JR西日本では初めての通勤形電車として開発され、1991年に7両固定試作車が登場してから、2003年までに渡り製造された。
- JR西日本で初めてVVVFインバーターが採用されている。登場時の帯色はコーポレートカラーである青と水色(間に細い白線が入る)だった。
- 4両編成のZ,H,T編成に3両編成のS編成を下り方面に連結して運用されている。
- 所属編成
0番台 | 1000番台 | 2000番台 | ||||
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F編成 | Z編成 | H編成 | T編成 | S編成 | T編成 | S編成 |
F1 | Z1~Z15 Z17~Z23 | H1~H16 | T1~T19 (T18を除く) | S1~S17 S19~S55 | T20~T30 | S56~S67 |
7両固定試作 | Tc-M`-M-Tc | Tc-M-T-Mc | Tc-T-Mc | Tc-M-T-Mc | Tc-T-Mc |
※2015年8月現在
※1000番台T18編成のモハ207-1032は休車となり、Tc-T-Mcの3両編成でS編成と共通運用となっている。
- 2005年に発生した福知山線脱線事故により0番代4両(Z16編成)は廃車、1000番台3両(S18編成)は除籍されている。
- 2010年3月までの片町線では木津方面へ向かう列車の後ろ3両を京田辺駅などで切り離して運転していた。
- 全編成が登場時の青帯から321系に合わせた帯色に変更されている。
- 体質改善開始と同時期に、先頭車同士の連結部のみ転落防止幌の設置が始まり、2018年現在では一部を除く全編成への設置が完了している。
- 現在は全車が網干総合車両所明石支所に所属している。運用は321系と共通。
0番台
- 0番代量産車は片町線の103系置き換えとして淀川電車区に配属された。93年からは福知山線にも投入されている。
- 東西線開業で3両編成(TcMTc)に1000番台の電動車を組み込んだ4両編成で運用される事となる。
0番台・体質改善
- 2014年より0番台の体質改善開始。なおF1編成7両は対象外。
- 前面が321系に準じたデザインに変更。
- 前照灯をHIDに変更*7、前面・側面のLED行先表示を3色LEDからフルカラーLEDに変更。
- 車内は中央に握り棒を配置した6人掛に、7人掛から変更。
1000番台
- 1000番台は、東海道本線の103系の置き換え目的として94年から製造された。1000番台からクモハが登場している。
- 2015年現在、1000番台と2000番台のパンタグラフは321系と同じ物を使用している。
1000番台・体質改善
- 当初は0番台のみと公表されていた体質改善工事が2015年、S22編成に施工された。
- 内装等の施工内容は0番台と同様。
2000番台
- 2000番台は片町線の輸送力改善の為に、2002年から製造された。
- 1000番台との主な違いはパンタ屋根の山側の配管の有無(2000番台では省略されている)やクハ207への車椅子スペースの設置が上げられる。
- 2000番台からヨーダンパが採用されている、2003年までに全車がヨーダンパを取り付けている。*10
営業運転区間
JR神戸線(加古川~大阪) JR京都線(大阪~京都) 琵琶湖線(京都~草津)*11 湖西線(京都~近江舞子)
JR宝塚線(篠山口~尼崎) JR東西線 学研都市線 おおさか東線 大和路線(久宝寺~奈良・木津) 和田岬線*12
221系 □
- 1989年に登場した普通鋼製の近郊形電車。民営化後のJR西日本によって初めて新規設計・製造された車両である。
- 京阪神間の私鉄との競合が激しい線区に投入され、153系や117系の新快速の運用を置き換えるなど、速達列車を中心に運用されている。
- 台車の形状が車両により異なり、クモハ・モハは車両前後の双方の台車に、クハ・サハは片側にのみ車輪の蛇行動を抑えるヨーダンパを備える。
- 京都支所所属の一部のクモハ221は、前位寄りに霜取り用パンタグラフを増設した2パンタ車となっている。
- 編成MT比が1:1となるよう設計されており、電動車はMc+M'ユニットの221形グループと1M(c)+T(c)の220形グループの2系列があり、2両~最大12両の編成を組む。
- 製造から20年以上が経過し、2012年から体質改善工事が始まっている。
- 前照灯をHIDに変更、前面にLED行先表示器の設置、スカートの強化などが施された。
- 前面転落防止幌の設置が始まっている。
- 幌は車体色に合わせて白色で塗られている。
営業運転区間
JR神戸線(上郡~大阪) JR京都線(大阪~京都) 琵琶湖線(京都~長浜) 赤穂線(相生~播州赤穂)
播但線(姫路~寺前) 嵯峨野線(京都~福知山) 湖西線(山科~近江今津)
草津線(柘植~草津) 大阪環状線 大和路線(JR難波~加茂) 奈良線 万葉まほろば線 和歌山線
223系 □
- 221系に続くJR西日本の自社開発の近郊形電車として開発された。
- 1993年に0番台が製造されたのを皮切りに2008年まて15年間もの間、線区に応じた様々な仕様変更を重ねて生産が続けられた。*13
- 5500番台及び宮原支所所属の6000番台の一部編成はパンタグラフを2基搭載している。
- 前面転落防止幌の設置が始まっており、2018年時点で岡山電車区所属の5000番台を除く全編成で設置が完了している。
営業運転区間 | |||||||||
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0/2500番台 | 1000/2000番台 | 6000番台 | 5500番台 | 5000番台 | |||||
阪和線 | 天王寺〜和歌山 | JR神戸線 | 上郡〜大阪 | JR神戸線 | 上郡〜大阪 | 福知山線 | 篠山口〜福知山 | 瀬戸大橋線 | 岡山〜坂出 |
大阪環状線 | JR京都線 | 大阪〜京都 | JR京都線 | 大阪〜京都 | 山陰本線 | 京都〜城崎温泉 | 予讃線 | 坂出〜高松 | |
関西空港線 | 琵琶湖線 | 京都〜敦賀 | 琵琶湖線 | 京都〜米原 | 舞鶴線 | ||||
きのくに線 | 和歌山〜周参見 | 湖西線 | 山科〜近江今津 | 赤穂線 | 相生〜播州赤穂 | ||||
草津線 | JR宝塚線 | 大阪〜篠山口 |
225系 □
- 223系に続くJR西日本の自社開発の近郊形電車として開発された。
- 2010年に製造され0.5Mシステムによる編成組成の柔軟な対応を可能とした。
- 0番台は主に新快速や快速として使用され、223系とも連結されて運用される。
- 5000番台は関空快速や紀州路快速として使用され、0番台同様223系とも併結されて運転される。
- 一部の0番台が6000番台になり、221系性能に固定して、主に丹波路快速として使用される。
- 6000番台は他番台との区別する為に、貫通路、乗務員扉にオレンジの帯が貼られている。
- 前面転落防止幌の設置が進められ、2018年時点で6000番台は全編成の設置が完了している。
- 2016年度登場の2次車は前面が227系と同様で、先頭車間転落防止幌も具備しており、一部中間車はダブルパンタを搭載している。
営業運転区間 | |||||
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0番台 | 5000番台 | 6000番台 | |||
JR神戸線 | 上郡〜大阪 | 大阪環状線 | JR宝塚線 | 大阪〜篠山口 | |
JR京都線 | 大阪〜京都 | 阪和線 | 天王寺〜和歌山 | 福知山線 | 篠山口〜福知山 |
琵琶湖線 | 京都〜敦賀 | 関西空港線 | |||
湖西線 | 山科〜近江塩津 | きのくに線 | 和歌山〜周参見 | ||
赤穂線 | 相生〜播州赤穂 | ||||
草津線 |
321系 □
- 207系に続くJR西日本の自社開発の通勤形電車として開発された。
- 山陽、東海道線、湖西線、福知山線、JR東西線、学研都市線などで走っていた201系と205系の置き換えと2005年に廃車になった207系の補充のために登場した。
- 2005年に登場し、0.5Mシステムによる編成組成の柔軟な対応を可能とした。
- 2005年に207系が321系と同様の塗色に変更されたが、元々は321系の塗色も青帯の計画だった*16。
- 2010年までホーム長が4両限界のため、片町線の松井山手以東へは乗り入れていなかった。
- 運用は207系と共通。
営業運転区間
JR神戸線(加古川~大阪) JR京都線(大阪~京都) 琵琶湖線(京都~草津)*17 湖西線(京都~近江舞子)
JR宝塚線(篠山口~尼崎) JR東西線 学研都市線 おおさか東線 大和路線(久宝寺~奈良・木津)
323系 □
- 「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として、103系・201系に次ぐ大阪環状線・桜島線(ゆめ咲線)向けの通勤形電車として開発された。
- 2016年に近畿車輛で8連3本が製造され、12月24日に営業運転を開始した。
- 2017年製造の9編成目をもって103系の置き換えが完了し、今後は201系の置き換えが進む予定である。
521系 □
- 2006年の北陸本線直流電化に合わせて、JR西日本では初めての近郊型交直流車として製造された。
- 1次車5本は、滋賀県と福井県が費用を負担した。
- 2両5連はE編成として、敦賀地域鉄道部敦賀運転センターに所属している。
- 車体は321系の設計を、前面は223系5000番台をベースにしている。
- 制御機器などは683系をベースに、パンタグラフはシングルアーム式である。
- 2009年からは419系などの置き換え用として2次車が製造された。
- 60両が製造され、金沢総合車両所と敦賀運転センターに配置された。
- 2013年から225系ベース*18の3次車が製造された。
- 同時期から1・2次車に先頭車間転落防止幌の設置が始まり、2015年時点で全編成に取り付けられた。
- 2015年の北陸新幹線開業に伴い2次車16編成があいの風とやま鉄道へ、3次車2編成含む5編成がIRいしかわ鉄道へ譲渡された。
営業運転区間 | ||
---|---|---|
E編成 | G編成 | |
北陸本線 | 米原 〜 福井 | 敦賀 〜 金沢*19 |
湖西線 | 近江今津~近江塩津 |
683系 □
- 大阪~北陸方面の特急列車で使用されていた485系を置き換える目的で製造された。
- 2015年現在では、「しらさぎ」用2000番台は和歌山方面特急「くろしお」及び北近畿方面特急「こうのとり」等用として転用改造され、形式も新たに「289系」として生まれ変わった。
- 2015年よりリニューアル工事が行われ、外観面では窓周りを黒く強調する塗装へ変更がされている。
実車情報 |
京都鉄道博物館 □
- JR西日本が管理運営する、2016年4月29日に開館した鉄道博物館。
- 拡張前の梅小路蒸気機関車館の収蔵物と大阪・弁天町にあった交通科学博物館の収蔵物を併せて展示し、設備を一新した。
- 当館から限定Bトレがいくつか販売されており、どれもディスプレイモデルで製品化されている。
- 本稿ではBトレで再現可能な車両のみ掲載。
500系521形1号車 □
展示場所:本館
- 博多総合車両所から搬出されたW1編成の博多方先頭車。
- 運転室下部の観測窓が再現されている。
- 京都鉄道博物館1に封入。
581系クハネ581形35号車 □
展示場所:本館
- 吹田総合車両所京都支所から輸送された581系の先頭車。
- 耐雪のシャッタータイフォンを装備。
- 京都鉄道博物館2に封入。
489系クハ489形1号車 □
展示場所:本館
- 金沢総合車両所から輸送された489系の先頭車。
- 雨樋の赤塗装が省略された金沢車仕様。
- スカートはタイフォン・連結器カバー付き。
- 京都鉄道博物館1に封入。
EF66形35号機 □
展示場所:本館
- JR貨物での運用終了後、国鉄塗装に復元されDD51と共に輸送された。
- 乗務員クーラーなし・下枠交差型パンタグラフ仕様。
- かさ上げで展示され、床下が見えるようになっている。
- パート9を始め、アソート製品や寝台特急セットに封入。
DD51形756号機 □
展示場所:本館
80系 □
展示場所:プロムナード
- 交通科学博物館から搬送された、クハ86形001号車とモハ80形001号車の2両を収蔵。
- 乗降扉は三段窓で、クハ86001は1次車更新の3枚窓仕様。
- クハ86001は京都鉄道博物館1に、モハ80001はセット2006などに封入。
20系ナシ20形24号車 □
展示場所:プロムナード
- 交通科学博物館から搬送された20系の食堂車。
- クリーム帯は3本で、内部はレストランとなっている。
- セット2010などに封入。
0系 □
展示場所:プロムナード
- 交通科学博物館から搬送された、21形・16形・35形・22形の4両(いずれも1号車)を収蔵。
- 2008年製品Aセット、または2011年製品A/Bセットに封入。
- ただし、35形は製品化されておらず、幅広ドアのある37形で代用する必要がある。
EF81形103号機 □
展示場所:トワイライトプラザ
- トワイライトエクスプレスでの運用終了後、客車と共に輸送された。
- 京都鉄道博物館3に封入。
スシ24形1号車 □
展示場所:トワイライトプラザ
- トワイライトエクスプレスでの運用終了後、輸送された。
- キノコ型クーラー搭載の初期型。
- 京都鉄道博物館5に封入。
スロネフ25形501号車 □
展示場所:トワイライトプラザ
- トワイライトエクスプレスでの運用終了後、輸送された。
- 京都鉄道博物館4に封入。
EF58形150号機 □
展示場所:トワイライトプラザ
- 2009年で運行終了したが、その6年後にオロネ24・EF65と共に輸送された。
- その際ぶどう色から一般色に塗装変更された。
- パート8などのアソート製品に封入。
オロネ24形4号車 □
展示場所:トワイライトプラザ
- 日本海での運用終了後、JR東日本から譲渡・輸送された。
- セット2012(日本海6両セット)に封入。
EF65形1号機 □
展示場所:トワイライトプラザ
- 宮原総合運転所での保存後、EF58・オロネ24と共に輸送された。
- 京都鉄道博物館5に封入。
オハ25形551号車 □
展示場所:引込線
- トワイライトエクスプレスでの運用終了後、輸送された。
- カニ24と共に通常時の引込線にて展示。特別展示の際は屋外に留置される。
- 京都鉄道博物館3に封入。
カニ24形12号車 □
展示場所:引込線
- トワイライトエクスプレスでの運用終了後、輸送された。
- オハ25と共に通常時の引込線にて展示。特別展示の際は屋外に留置される。
- 京都鉄道博物館4に封入。
103系クハ103形802号車/843号車 □
引込線特別展示(2017.11.3~11.6)
- 10月30日の吹田総合車両所一般公開で展示後、先頭車2両のみ当館に輸送された。
- 大阪環状線開業30周年(802号車)と50周年(843号車)のヘッドマークを取り付けて展示された。
- セット2017に封入。
マイテ49形2号車 □
引込線特別展示(2018.3.30~4.2)
- 網干総合車両所宮原支所にて保存されており、当館に輸送された。
- C62 1と共に「はと」のヘッドマークを取り付けて展示された。
- セット2006(映画特別列車)に封入。
D51形1号機 □
展示場所:扇形機関車庫
- 梅小路蒸気機関車館からの静態保存車。
- D51ディスプレイVOL.1に封入。
D51形200号機 □
(展示場所:扇形機関車庫)
- 梅小路蒸気機関車館からの動態保存車。
- 2017年に修繕が完了し、SLやまぐち号の本線運転に復帰している。
- D51ディスプレイVOL.1に封入。
実車情報 |
愛称線区 □
- JR西日本では正式な路線名の他、愛称を付けている区間がある。脚注としてJR西日本管轄路線内の主な愛称線区をここに記載する。
路線記号・愛称 | 正式路線名:区間 | 路線記号・愛称 | 正式路線名:区間 | ||
---|---|---|---|---|---|
A | JR神戸線 | 山陽本線:姫路 〜 東海道本線:大阪 | G | JR宝塚線 | 福知山線:大阪 〜 篠山口 |
JR京都線 | 東海道本線:大阪 〜 京都 | - | 羽衣線 | 阪和線支線:鳳 〜 東羽衣 | |
琵琶湖線 | 東海道本線:京都 〜 北陸本線:長浜 | - | 和田岬線 | 山陽本線支線:兵庫 〜 和田岬 | |
H | 学研都市線 | 片町線:京橋 〜 木津 | U | 万葉まほろば線 | 桜井線:奈良 〜 高田 |
P | JRゆめ咲線 | 桜島線:西九条 〜 桜島 | E | 嵯峨野線 | 山陰本線:京都 〜 園部 |
Q | 大和路線 | 関西本線:JR難波 〜 加茂 | W | きのくに線 | 紀勢本線:和歌山 〜 新宮 |
M | 瀬戸大橋線 | 宇野線:岡山 〜 本四備讃線:児島 | L | 宇野みなと線 | 宇野線:岡山 〜 宇野 |
*2 現在はJRロゴ無しの姿で2016年開館の京都鉄道博物館に収蔵。
*3 Bトレでは金型流用のため再現されていない。
*4 福知山には115系1編成のみ残っている。
*5 きのくに線などで主に運用。
*6 R編成など。
*7 連結面となる西明石寄りクハは従来通り。
*8 日中は6両、ラッシュ時は8両で運転されていた。
*9 1500番台となり組み込み先500番台とMM`ユニットを組んで編成記号はHとなっている。電動車が2両足りず、新製された。
*10 Bトレではヨーダンパは取り付けられてない
*11 回送で野洲まで乗入れ。
*12 103系R1編成の検査時や故障時に3+3両か3両で代走に充てられる。
*13 製造された会社ごとに相違点があるのも特徴。
*14 一部は120km/hで走行している番台もある。
*15 京都~大阪間では最速達列車の新快速で行くと、所要時間約28分という速さである。
*16 詳しくは近畿車輛インフォメーション参照。
*17 回送で野洲まで乗入れ。
*18 227系、323系と同じデザイン。
*19 ~糸魚川:北陸新幹線開業以前
*20 683系の製造合計車両数は270両で、JR特急車両としてはJR東日本のE257系の249両を上回る車両数になる。
*21 2000番台と4000番台は同封されているパーツで対応しているものがほとんどないため、再現不可。ただし、4000番台は窓・客用扉の位置などを無視すれば、タイプモデルが制作できる。
*22 トンネルが長大・連続する路線(ほくほく線のこと。)のため、車内の気圧変化を最小限に留める工夫がされているなど。
*23 「はくたか」用編成。他の番台では省略されている。
*24 8000番台は683系で唯一、160㎞/h運転ができるようになっていた。そのほかの番台は準備工事で留まっている。
*25 ダイヤ改正から数ヶ月間は北越急行色のまま「しらさぎ」や「能登かがり火」などに充当された。